やっぱりけん玉が好き

惰性とボケ防止でブログを続けています

十神山のこと

安来市のシンボルともいえる十神山。

出雲風土記では砥神山と記されています。

子供のころは何度か登山したことがありますが

大人からは蛇が出るから登ってはいけないとかいわれ

脅されたものでした。

 

十神山という名前から、神無月のときに

神様がこの山に滞在してから出雲に向かう

という説もあり、それで十神山

という話を聞いたこともありますが

島根は、10月が神在月というのは

出雲大社の営業マンが勝手に話を作った話なので

まず神在月の逸話は、後付けの嘘だと思います。

 

十神山に十人の神様を祀る神社があった

という話もあり、

僕的にはまだこっちの話の方が

本物っぽいと思っています。

 

この十神山、安来のシンボルというのも

大袈裟なものではなく、マジに地理的に

安来の経済にとって歴史的に大きな支えになった

と思います。

 

というのも安来が江戸自体に大きく発展したのは

玉鋼の全国の窓口になったという歴史的事実です。

 

尼子の時代、十神山を背後に持つ安来港は天然の要衝として

中国との密貿易として使われ、その利便性ゆえに

その後は鉄の搬入口となり

たたら製鉄の生産拠点になり、今のプロテリアル(旧名 日立金属)に

繋がっていきます。

 

そういう事から

江戸から明治の安来経済発展は相当なものだったと思われます。

鉄の運搬で北前船が寄港し、この流通経路のお陰で

全国的に流行した安来節が誕生したのでしょう。

 

今の安来市はそんな面影を感じることはなく

人口も減り続け、寂れる一方なのですけど

その姿を見続けている十神山は

私が幼い時から感じている神秘的な雰囲気を

今も変わらず醸し出しています。

 

そんな十神山、今では周回できます。

ちなみに僕もチャリで周回し、その映像を

Youtubeに上げてみました。

 

www.youtube.com

 

もし走りたいという方は狭い道ですので

お気をつけて走行してください。

 

おはり