やっぱりけん玉が好き

惰性とボケ防止でブログを続けています

ツールド大山のススメ

ツールド大山のすすめ

 

ツールド大山、走行距離は99kmと

最近のサイクルイベントでは可愛げなものですが

獲得標高差は2.400mと結構高めの

ほぼ下りか登りで平地がほぼない

難コースとなっています。

 

コースレイアウトを詳しく説明します。

 

スタート直後は激坂から始まりますが、

それは1.5kmで終わり、ここから一気に下ります。

そして桝水を過ぎ、九十九坂になりますが、

コーナーがきついので、減速指示に従ってください。

基本、減速を促すスタッフがいる所は

オーバーラン等で落車事故が過去あったところですので

ご注意ください。

 

その後はほぼ直線の下り坂。

道中は減速せずに降りられますが

横風のときはバイクが振られますので

自己判断で速度は対処してください。

 

左折してからはアップダウンコース。

トンネルを抜け、一つ丘のような登りを越えると

微下りの直線がありますので、気持ちよく走られます。

脚の合う方がおられれば、その方について行き

ドラフティング出来れば体力温存ができます。

因みに短い直線なので、先頭交替はしにくいです。

 

御机からは鏡ヶ成のCPまで登りが続きます。

ここの前半は九十九折りですが、

さほど斜度がなく、比較的楽に上がられます。

こだちという飲食店を過ぎてから斜度がキツくなりますので

体力に自信のない方は前半抑え気味で

後半に備える走り方をお勧めします。

 

登り切ってからわずかな下りがあり、その後

4~5%の微妙な登りが続き、8%の丘があります。

九十九折で体力使ってからのこの登りが

地味にきついです。

この辺りから斜度と感覚がずれてきて

思った以上に進まないという錯覚を

自分が走ったときは良く感じます。

スピードが出ないのはしっかりと登り区間です。

第一CPまでもう少しですので、踏ん張りどころです。

 

第一CPの鏡ヶ成では

補給、トイレ、自販機があります。

公式リザルトは休憩時間を含みますので

タイムを気にする方は休憩時間にご注意ください。

完走目的の方は足切りタイムを念頭にご判断ください。

 

CP1を出ると1.5kmほど登りが続き、

コースの海抜最高点998mを通過すると

このコース最長の下り区間が始まり

海抜60mまで一気に下ります。

注意点はこのコース最大危険度の左カーブ。

九十九折りの途中に上部に道路標識があり

それを越えたあたりの左カーブがかなり怖いです。

注意してもオーバーランしてしまうほどのカーブです。

当然スタッフが減速指示を出していますので

安全に走行ください。

 

そして基本下りですが

いわなやを越えた後の橋を過ぎて

橋を越えると少し登りがあるので

勢いをつけて登れると、ロスが少ないです。

 

山道が終わると微下り区間です。

ここは踏むと平地以上出るので、

このコースで一番気持ちよく走られます。

ただあまりに気持ち良すぎて、踏み過ぎになり

後半の力をロスしてしまうといわれる方が続出していますので

踏み過ぎにはご注意ください。

できればここもドラフティングが出来ればラッキーですが

距離が長いので、先頭交替等するなどして

暗黙のルールをお守りください。

 

下りの終わりには河本商店の交差点があり

スタッフの指示に従ってください。

このコースに2つしかない信号機があります。

 

ちなみに河本商店は飲食物の購入が

唯一出来るお店ですので、

用意した補給食が足りないときや

休憩したいときはご利用ください。

 

ここから後半なりますが

微登りが続き、トンネルを越えたところから

激坂が続きます。

 

これを越え、アップダウンを凌ぐと

第2CPの船上山少年家です。

補給食の提供とトイレがあります。

 

ここを出発すると船上山。

登り切ると大迫力の船上山に圧倒されます。

展望台で船上山と愛車の写真は定番です。

 

続いて香取へ向かう峠を登ると下りが続き、終わると

今度は一息峠の登りが続きます。

ここも最初は4~5%ですが、後半8%があり

体力をかなり消耗するので、

ペース配分にご注意を。

 

香取からはまた一気に下り、左折すると

あまり勾配率のないような坂が始まりますが

これは目の錯覚で、8%くらいの勾配率があります。

スピードが思ったより出ない感覚がありますが

それなりの坂道と諦めて、確実に登りましょう。

 

残り3kmで第3CPというコースの距離配分では

極端な配置になっています。

たった3kmでもここは確実に足を休め

補給することをお勧めします。

 

第3CPを出て、左折すると

最後の難関、佐摩線の博労座(スタート地点)までの登りです。

約3kmを300m上ります。

つまり斜度は平均10%くらい。

登り口は8%くらいで後半は10%超え。

それだけでも大変ですけど、

ここは九十九折ではなくほぼ直線。

斜度の違いで、先が見えないところがあるので

あそこまで登ったら、斜度が緩くなるのか?

と思って登ってみたら、また同じ斜度の

直線の登りが続くという地獄のような登りです。

いいかえれば逃げ水ならぬ逃げ坂みたいな感じ。

自分的にはあまりに苦痛で

脳みそが嘘の映像を見せているのではと

思うほどです。

 

さらに鳥取サイクリング協会の意地悪なのか

もう足をつきたいという箇所で撮影しています。

 

それを過ぎると今度は12%を超える最後の激坂。

とはいえもう300mくらいなので

超低速でもダンシングでもいいので最後の根性で

登り切ってください。

もちろん無理せず

フロントの幻の3枚目のギア(またの名を「歩き」)

を使ってもゴールを目指してください。

 

この激坂を登り切りゴールすると

湧き上がる達成感と

制覇者にしか感じ得られない大山の雄大な光景を

ご堪能できます。

 

そしてゴール後に食べる豚汁は

初夏最高の思い出になるでしょう。

 

ただし草むらにいるとこれまた大山名物の

ブトに刺されますのでご注意ください。

 

これがツールド大山の全容と

私なりの楽しみ方です。

 

もちろん楽しみ方は人それぞれ。

見る角度によって全く姿を変える大山は

季節によってもその姿を変え、

いつ見ても新鮮な景色です。

 

車で走ってみるのも良いのですが

自転車で見るのはまた格別なもの。

 

3年ぶりにフル開催するツールド大山に

参加される方は新緑の大山をお楽しみください。

そしてご安全に