やっぱりけん玉が好き

惰性とボケ防止でブログを続けています

競馬とロードバイク

若いころからギャンブルが好きで、

結婚するまでは車とギャンブルだけにお金を使っていた。

今はないが県境にあった将軍というパチンコ屋のトイレの大理石は

僕が支払ったと自負している。

 

ギャンブルでお金を使った事に悔いはないが、

今お金があったらロードバイクの高額なホイールを

買っていただろうに思う事はある。

そんなギャンブルに思い出深い出来事がある。

の出来事がきっかけで僕は今ロードバイクに乗っている

という話を一つ書く。

 

昔僕が競馬にのぼせていたとき、

ロサードという小さな馬が好きだった。

430キロくらいの華奢な馬体で500キロを超す馬達を

大外から抜き去る姿は格好良かった。

そのギャップが気に入り、その走りを見たくて追いかけ続けた。

ロサードは、気性が荒いくせに馬群に飛び込む勇気がなく、

常に大外を回して走るものだから、ほぼ勝てなかった。

勝てるのは小倉競馬場

小倉のロサードと言われるくらいだから、

小倉に出るとオッズが安く、

的中しても負け取り戻すほどの儲けにならない。

結果私の財布からお札が消えていった。

 

そんなロサードも引退してからも彼の兄弟に投資をし続け、

競馬の負けは日常的になった。

それでも好きな馬を応援するのは楽しく、

勝敗に一喜一憂することは続いた。

 

そんなある日、クラウンロゼと出会う。

週末15時。いつもの通り、重賞レースの予想をする。

この日の重賞はフェアリーS

テレビでパドックを見ていたらある一頭の見知らぬ馬に釘付けになった。

ぽてぽて歩く華奢な馬体、一目ロサードの子とわかった。

オッズをみると人気は16頭立ての10番人気。

単勝83.3倍の人気のなさ。

 

そりゃそうだ。

GⅠ一つも勝てないどころか3着にも入られない父をもつ馬だ。

むしろ中央競馬場で良く走られたものだと感心したほどである。

とはいえ応援しないわけがない。

前走の走りも見ず、競馬新聞の内容も見ず、

ただ見た目ロサードということで

単勝2,000円の馬券を買い、レースを見た。

 

クラウンロゼは追い込みの父親と違ってこの日は逃げた。

マイルにしては前半のタイムは遅かったが、

幸運にもほかの馬が競りかけることもなく淡々と終盤を迎え、

直線に入り、先頭集団にまだ余力があるままの所謂前残りの展開。

クラウンロゼが直線に入ってからはただ「そのまま~(×20回)」と騒ぐだけ。

クラウンロゼは粘りに粘ってアタマ差に抑えて、

見事重賞勝利。

そして私の手に16万円という大金を手に入れた

(当時というか今もだが私の月の小遣い2万円)。

 

さてこの大金持っていても競馬に使うだけ。

今回は流石に物に残そうと思い、

当時は親から借りていたパナモリ(パナソニック製のクロモリのロードバイク)

に乗っていたのだけど、フレームが錆びていて、

下りでもしフレームが折れたら大怪我だなと思っていたから、

最新のロードバイクを買おうと思った。

ただ16万円だとGIANTなら買えるけどTREKには足りない。

それでこの16万円を株式投資にと、

自分が得意の建設関連企業の株式を購入。

しかし購入後、その株価は上がることはなく下がり続け、

このままだとGIANTも買えなくなると思い、

4万円損切りして、12万円を握りしめアルペンでGIANT DEFY2を購入。

その後ロードバイクにハマり、今に至るというお話。

そしてオチはその後クラウンロゼが勝てなくなって

また損したというものではなく、

建設関連株を売った1週間後、東京オリンピック開催が決まり、

その株価が倍になり、TREKどころか、もし株をそのまま持っていたら

カーボンフレームの完成車が買えるほどの金額になったというものでした。

つくづく僕はギャンブルに向いてない(笑)。

 

おはり