最近インボイスについて「どうしたらいい?」
に聞かれることが増え
インボイス登録したら一番のデメリットは
税務署に消費税を納める事より、
税理士事務所に消費税の申告料が増えること
と答えている今日この頃、
あなたは烏賊がお好きでしょうか。
消費税って売上先からもらった消費税をから
仕入先とか経費で支払った消費税を差引いて
残ったものを税務署に払うものだから
基本的には損得はないのですけど、
売上が年間1000万円未満(2年前)の会社は
基本的に消費税が免税になるので税務署に払う分は
全て雑収入になり儲けになります。
なので、インボイス申請をすると、その儲け分を
税務署に納めるから、その分は前と比べ損
という事になります。
とはいえ儲けがなくなったということで
経費が増えるという事はないから
消費税の基本は損にはならないものなのです。
そうはいっても消費税を管理すると事務作業が増えるし、
税理士に消費税の申告書を作成してもらう料金は
経費がかかるのでもろ損になります。
まとめると免税業者がインボイスを出すデメリットは
・今までもうけていた消費税が減る
・消費税の事務作業の手間が増える
・消費税の申告料の経費が増える
といったところでしょうか。
それを踏まえて私の個人的な考えですと
インボイスを申請しない方がいい業者
① 売上先の大半が一般消費者の事業・・・理容、美容業など
② ①の業種以外だと事業主が高齢とかの理由で事業を長く続けるつもりがない事業者
➂ 事業規模がかなり小さい事業者
それ以外はインボイス申請検討した方が良い気がします。
①メリットは相手が業者のとき、インボイス番号を持っている方が営業しやすい
②インボイス番号がないと消費税が基本もらえない。
➂インボイス番号があると支払った消費税がもらった消費税から控除できる。
②、➂のケースを説明すると
免税業者のとき
売 上110円
仕 入△55円
収 支 55円プラス
インボイス施行後
(a)インボイス番号なし
売 上100円
仕 入△55円
収 支 45円プラス
(b)インボイス番号あり
売 上110円
仕 入△55円
消費税△ 5円
収 支 50円プラス
以上の通り、収支(a)45円<(b)50円となるので
インボイス番号を取得した方が有利になります。
②は税務署に5円の消費税を支払うのに、なぜ収支が多くなるの?
と思われる方があると思いますが、
この理由は、消費税をもらえること
そして
支払った消費税が控除できるメリットです。
具体的にな説明をすると
(a)は消費税10円もらえない・・・10円マイナス
(b)は税務署に支払う消費税・・・5円マイナス
もらった消費税(110-100)10円-払った消費税(55-50)5円 → 納付消費税 5円
5円の収支プラスの原因は、払った消費税5円を控除できるからです。
結果(b)が、5円ほど収支が多いという結果になります。
なので理屈上ではインボイス番号をもらった方が手取りは多いとなります。
ただ今日の記事は本筋の話は
この状態で税理士に11円支払ったら、
まんま損だよ という話。
具体的にすると
売 上110円
仕 入△55円
経 費△11円
消費税△ 4円
収 支 40円プラス
となり、消費税申告を税理士に委託すると
上のどの収支が悪くなるかもしれない
というオチでした(笑)。
おはり。