やっぱりけん玉が好き

惰性とボケ防止でブログを続けています

The PEAKS ROUND9大山の完走の感想(過去ログ)

ここの移転前は"じげ風呂"というローカルなブログをつづけていましたが

今年の3月で閉鎖となり、過去ログでお気に入りのネタをここに

少しずつでも移していきたいと思います。

新しいのは4月からかな。

 

~~~過去ログ~~~

2021/09/28

 

The PEAKSに出て、全てのエイドで補給し
持参した補給食も食べて、どれほど太ったか
と思い、体重を計ったら逆に痩せてして
かなり驚いた今日この頃、
あなたは烏賊がお好きでしょうか。

あとで見たら消費カロリーは3,565kcalでした(驚)。

さて西日本で初めて開催されたThe PEAKS。
そもそもどんな大会かというと
最強・最悪なサイクルイベントと言われています。
言い換えれば坂好き変態の全国大会というものです(笑)。

なんせベースが獲得標高差5,000m。
大山を平地から1回上がっても700mそこそこですから
単純計算で7回とちょっと上がらないといけません。
もちろん制限時間付き。

なんでそんな過酷な大会に出馬したのかというと
数ある全国の山道で大山を選んでくれたことと
未知なる獲得標高差への挑戦がしたくなったこと
それで参加を決めました。

さて当日の朝、家を4時15分に出て
大山駐車場に5時前に到着。
因みに朝食は即席ラーメン。
来る途中にコンビニで大福とバナナを買って食べてます。

博労座に着くと、すでに凄い人が集まってます。




集団の列の後方に知り合いの方がいたので
並ぶ前に何か手続きがいります?と聞くと
バイクチェックを受けてから と教えてもらい
まずはバイクチェックを受けました。

前後のライトの装備、ベル、空気入れ
ブレーキシューの状態などのチェックを受け、合格。
オレンジのシリコンバンドをもらい、
ライトはつけっぱなしでお願いします と係の方に言われました。
やはり大容量バッテリー内臓のライトにして良かった と一安心。

スタートはシリコンバンドの色で分けられ
黄 → オレンジ → 赤 → ピンク の順で
10分おきにスタート

僕はオレンジなので5:40にスタート
但し一度にスタートすると事故の元なので6人1組でスタートでした。
ただオレンジの後ろ側なのでもう少し遅かったと思います。

スタート直後は斜度のきつい坂なのでエッチラオッチラ登り
桝水前から下り坂で一気に下ります。
下り坂は当然楽なんですけど、PEAKSのコースの特性で
下った坂は必ず上るので、それを想像するとゲンナリするほど下り
通行止めの鍵掛峠の迂回路を走ります。

この迂回路、地味に嫌いな道です。
ツールド大山のコースでもあるのですが
ここの道って微妙に上り坂で、想像よりもスピードが出ずに
イライラしてしまいます。

でもこんな前半で力を使ってもと思い、マイペースを心がけ走りました。
しばらく我慢の走りをして、日光の別荘地付近に近づきました。

ここはこのコース唯一の長い平坦の直線。
平坦の遅い私は、ここで飛ばす人の後ろで走り
体力の温存を諮りたいと思っていたので
周りのライダーを物色し、ある見知らぬ二人組に
ターゲットロック、前との車間距離を詰め、いざ直線へ。

案の定、40km以上の高速移動。
2人を風よけにして楽ちんさせてもらいました。

直線も終わり、坂に入りその二人をパスする冷酷な仕打ちをしましたが
心の中では あんがとね と呟いていたのでお許しを(笑)。

こうして唯一の平坦をクリアし、あとは登って下るだけ。
としばらくマイペースで一人走っていると
後ろから4人組の車列が抜いていきます。
すると最後尾の方が「乗っていいよ」と誘ってくれます。
これはありがたい と思いスピードを合わせて最後尾に付けました。

結構なスピードの車列ですが、最後尾なので楽ちんです。
色々とお話しを伺うと、この方々は東京から来られたらしく
4人のうち唯一の女性が倉吉出身とのこと。
先週は箱根で獲得標高5,000mほど登って、大山に来られたようです。
気さくな方々で、楽しい会話が出来ました。
(時速30km以上で走っているので換気は完璧です。)
あまりに良い方達だったので、
ST1の江尾の南大山観峰展望駐車場までついて行っちゃいました。

ここでST1のタグをもらい、ホルダーに取り付け、バナナを半分食べ即出発。
東京の方々はトイレ休憩のもよう。
車列に乗っけていただき、ありがとうございました。

ここからは鏡ヶ成に向けて走り、倉吉市の境まで登りが続きます。
県外の参加者が多く、ほとんど知らない方ばかりですが
偶にこの登りで地元の方と出会い、
お互い励ましあい、心強くなります。

ここでもペダルを強く踏まないように登り、
なんとか力をセーブしたまま下りを迎えました。
前の二人は県外の方のようなので、
「この先、急カーブがあります。特に左カーブは気を付けて」
とアドバイスをしましたが、結局オーバランをされヒヤヒヤ。
まあ対向車が来なくて良かった、良かった。

ST2はポプラ山守店。
ここはタグではなく物を買ったレシートがタグ替わり。
なのでレシートをしっかりと保管。
このレシートをST3で確認してもらって、やっとST3のタグがもらえます。
ここで買ったのは白バラコーヒーヨモギ大福。
ペロリと食べて、来た道を戻ります。

鏡ヶ成につくとエイドは人だかり。
マスクをしてバナナとオレンジをもらって食べて即出発。
普通は休憩していくのですけど、ジジイは休んでも回復しないので
エイドでは時間短縮のために出来るだけ早く出発すると決めました。

続いて蒜山のタンチョウの里駐車場でST3のタグをもらい
バナナを食べて発進。登坂後は、再び鏡ヶ成に。

下った道を再び上るというのが地味に効いてきます。
ここでST4のタグをもらい、塩結びとバナナを食べて
来た迂回路をそのまま戻り、桝水を目指します。

九十九折の下り坂は安全第一で走り、
御机に入ると登りが続きます。
前方に人はいません。後方は若木塾の女性の方が一人離れてついています。
いよいよ苦手の日光付近の起伏。
上っているのか下っているのかよく分からないので
いつもイライラして走っています。
一番理想なのが、適度な速度の車列が来たらありがたいけど
と思っていたら、行きにお世話になった東京の4人の車列が私を抜きます。
きたぁー!! これぞ天の恵みとばかり、後ろに即乗りです。
既に2人ほど部外者が乗っていて、私を含め6人の車列に。

先頭は倉吉出身の女性。
明らかに私より、というか自分と比較して申し訳ないほどの豪脚。
苦手の区間を高速で駆け抜けます。
トンネルの出口まで車列に乗っけていただき、
この迂回路の復路での最後の坂はマイペースで。
ここを車列についていくと疲れてしまい、
桝水の登坂に影響しそうでしたもんで(苦笑)。

いよいよ前半最後の難所、桝水です。
2kmくらい勾配率10%クラスの坂が続きます。
ダンシングと最低限のパワーで登ります。
とはいえ桝水のエイドではヘトヘト。

エイドでは昼飯のカレーとバナナとオレンジをもらうと、
なんとボランティアはみんな顔見知りばかり。
激励を頂き、後半戦のパワーになります。

応援といえばここまでもチームの多くが自走で応援に来ていました。
有難いことで、とても嬉しかったのですが
後でチームラインを見たら、みんな人気Youtuberに会いたくて来ていたみたいです。
まあ応援してもらったからいいけど(笑)。

そしてこのコースって下った道は必ず上るから
多くの方とすれ違います。
下っているときは先行している人、登っているときは後方にいる人。

ちなみにこの大会私の一般の部だけでなく、
変態とド変態コースがあり
どちらとも一般より1本多く大山を登ります。
そのうえ変態は一般より1時間遅れでスタート(6:20)、
ド変態は変態度同コースですが変態よりさらに1時間遅れてスタート(7:20)です。

そのため後方にいる方々は遅い人ではなく、
自他ともに認める変態も走っています。
人気Youtuberの方は女性ながらド変態を
しかも先頭争いをしていたと聞きます。
ヤバイ人じゃん(笑)。

さてそういうコース設定なので、対向車線に
上りでも下りでも知り合いに会い、お互いエールを送り
気持ちを鼓舞させて走ることが出来ました。

今にして思えば、あのバカ速い人がYoutuberの人かと察しがつきます。
可愛い女性なのにというか、あの実力。
注目されるわけです。それに気さくの方らしく
多くの人の求めに応じ、ツーショット写真を撮られていました。

話をもどします。
前半戦を走って思う事は、トイレ休憩
STやエイドでトイレはあるけどいずれも長蛇の列。
というわけで地元の利を活かし、膀胱が破裂しそうだったけど
STでのトイレは避け、イワナ養殖場の公衆便所を借り
2回目は桝水のトイレを借りて並ばずに用を足せました。

さて皆さんの応援を背に桝水から発車して、博労座へ。
2回目の博労座は第一チェックポイント(CP1)
14:30までにチェックを受けないとDNFいわゆる棄権になります。
自分としては、CP1はぎりぎり通過と想定していましたが、
エイドで休まない作戦が功を奏したのか、
到着時間が12:30と想定より
2時間も速く到着しました。

ここからスキー場の道を通り、名和総合運動公園に向かいます。
下りは寒くなるだろうと持参したウインドブレーカーをまとい、下山。
すると香取付近から雨に当たり、びしゃ濡れに。
それより下りの路面が滑りやすく危険な状態。
今まで以上に慎重に運転し、名和総合運動公園に無事到着
ST5のタグとバナナそしてオレンジをもらって即出発。

道中モーライでお世話になるイエロークロモリさんから声援を頂き、
元気が出ます。(後でYoutuber観戦目的と判明 笑)

しかし完走できると思って安心してしまったせいなのか
今までの様に登坂が軽快に出来ません。
ペダルを回すのに筋肉が悲鳴をあげつつあります。

神田ゴルフの坂は緩斜面なのにギアは一番軽い28Tでしかまわせず、
後ろにいた方々にいとも簡単に抜かれまくりです。
まるで若い頃の私の髪のように(涙)。

それでも追わず、ただ淡々とマイペースで登るだけ。
ヘトヘトになりながらも、この登坂もクリアし、再び博労座に。
今回通過チェックはないのですけど、補給に寄りました。

さて最後の登坂は岡成の駐車場から。
まずは元気に下って、駐車場に降りたら
元じげぶらーの 店長ひできさんがおられて激励を受けました。
(後でYoutuber撮影目的と判明 笑)。
疲労困憊の様に見えたのか
スタッフの方にST6のタグをつけてもらい即発進。

しかし登坂では力が出ません。
ライトとサイコンのバッテリーが
いつまでもつのか気にしていましたが
この2つの道具は十分完走に持ちそうです。
一番もたなかったのは私の体力で、風前の灯火です(涙)。

どんぐり村までの緩斜面はいつものように抜かれまくり。
さあ一緒にゴールしましょうと誘う若者に無理無理と断り
例の4人車列の方々に追いつかれ、
女性の方に「乗って、乗って」と誘われ
普段なら断るはずもない若い女性のお誘いも
きっぱり、断る始末(苦笑)。

そういえば妻を含め女性に
乗って、乗ってなんて5年は言われてないかも(笑)。

そして最後の難所、槇原駐車場上の仁王門跡地から博労座までの激坂
この時点でサイコンも消耗戦に。
ケイデンスセンサーは落ち、表示されず
斜度を表す勾配率も怪しくなってます。

自分を奮い立たせるのは前を走る方を追おうとする力。
フィールドアスレチックでは遥かに上を走っていた
知り合いのOさん(女性)の背中でしたが
槇原駐車場あたりから徐々に近づいているように見えます。
やっぱり人に追いつくという行為はテンションが上がります。

そしてここまで一緒に頑張ったから
一緒にゴールしようかなとか思って、
真後ろを追走していたとき、チームメイトのKさんがいて
思わぬ激励。(多分 Yuotuber観戦目的 笑)

女性のお尻を見ながら走っていると思われたかもしれません(笑)。
まあみてましたけど・・・でも戦う見事なお尻でした(フォローにならん 笑)。
恥ずかしさも相まってOさんを気迫でパスしました。

すると後ろから私とは30も離れてそうな若者が
苦しみながら雄たけびを上げてわたしを抜きます。
いやいや僕もこれ以上スピードが出んて。
とマイペースを崩さずに走ると
今度は知り合いのYさんが子連れで応援。
(完全にYoutuber観戦目的 笑)

動画(インスタに掲載)をとってもらいました。
このときはそれより声援が嬉しかったです。

二人の応援を背に激坂に対して、残り少ない体力と
ゴールまでの距離を考え、
その心の入った応援に報いよう と再加速。

若者を抜き、引き離し、いよいよ博労座に。
入口にいたスタッフの皆さんの祝福を受け無事ゴール。
完走の証のタオルを首にかけてもらいました。

そのあと知り合いに祝福を受け、また知り合いの参加者と
お互いの健闘を称え、ようやくゴールした実感がわいてきました。

自分の力だと第一チェックポイントまでと思っていただけに
感無量です。凄い達成感です。そして応援してくれた方への感謝です。
参加した数ある自転車競技の中でも一生忘れない大会であり
体は、これを完走したというステータス感で満たされ、
足は乳酸菌で満たされました(笑)。

今回一番実感したことは自転車って人と人を繋げてくれる
という事です。
凄い事です。だって見知らぬ者同士が自転車を通じて
即会話できるんですよ。しかも とても楽しい。

こんな体験をしてしまうともうチャリから離れなくなってしまう(笑)。
もうチャリは僕の人生の一部、いや大部分かもしれません。
これからもチャリを愛し、仲間と楽しみたい。
そんなことを思い起こした良い大会でした。

最後にチームの仲間、触れ合えた参加者の皆さん、そして今大会のスタッフの皆さん
大会運営者の皆さん。とてもお世話になりました。本当にありがとうございました。
そしてうちのチームの仲間を集めてくれたYoutuberさんにも感謝(笑)。

後 無事大会を終わらせてくれた最大の主役、大山。この日も最高でした。
県外の人にこんな山があって羨ましいだろうと誇れるお山と再確認できました。

おはり。

 

ゴール後の記念写真。natさんに写してもらいました。

 

ポイントでもらったタグ

 

この日のコース

 

フィニッシャーボード

 

僕も記念に